金沢泉丘高校SSHが脳磁計を見学




623日(土)、金沢泉丘高校SSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)の生徒15名と教員2名が先端電子技術応用研究所(以下、電子研)を訪れ、脳磁計や研究所施設の見学を行いました。

金沢泉丘高校SSHでは毎年、海外における大学での講義・実習や博物館等の見学をとおして科学技術や語学に対する学習意欲、国際性、将来海外へ出て活動しようとする意識を高めることを目的とした海外研修の取組を行っています。

本年度は82日から9日にかけて米国のニューヨークやワシントンを訪れる予定ですが、今回は本学プロジェクト教育センター所長 松石正克教授のご紹介で、ニューヨーク大学のNYU-KIT共同脳磁研究所を訪問することになり、その事前学習会が天池自然学苑内の電子研で開催されました。


泉丘高校SSHの生徒たちに脳磁計について説明する小山講師
はじめに天池自然学苑の講義室で、電子研の小山大介講師が「NYU-KIT共同脳磁研究所の要」、「脳磁計の仕組み」について解説しました。
今回は特に、「普段学習していることが最先端の技術にどのように生かされているかを説明してほしい」と担当の先生からリクエストがあったことから、高校で習う物理や数式を交えながらのレクチャーとなりました。また、脳神経活動と薄膜技術など、普段は全く結びつかないことが融合することで脳磁計という最先端技術が実現されていることなどをわかり易く説明し、高校での学習が将来につながっていることを生徒たちも認識したとのことです。



続いて場所を電子研内の脳磁計室に移し、実際に脳磁計を使いながら研修における注意点などを説明しました。携帯電話は必ずOFFにする(マナーモードでもNG!)などの実演も行われ、高校生たちも真剣な眼差しで説明に聞き入っていました。

最後の質疑応答では脳磁計に関する鋭い質問もあり、生徒たちの関心の高さがうかがえました。この事前学習を踏まえ、NYU-KIT共同脳磁研究所での研修が実り多いものになることを期待しています。

(2012年10月25日)