生体磁界計測の成功についてプレスリリース




電子研が、国立大学法人東京医科歯科大学、株式会社リコーと共同で研究開発を
進めている脊磁計での生体磁界計測での画期的な計測に成功し、その内容について
2019724日にプレス発表が行われた。



プレス発表は、脊磁計の
プロトタイプが
設置、 運用されている
東京医科歯科大学で、 記者会見と
システム見学の2部構成で行われた。
記者会見では電子研のこれまでの
研究への取組みや企業への
技術移転の経緯等について
発表され、東京医科歯科大学が
今回の成果の概要を、
リコーが今後の事業化について
説明を行った。

 

 
電子研と東京医科歯科大学は1999年から共同で脊磁計の研究開発を進めてきた。
神経疾患の診断では磁気共鳴断層撮影装置(MRI)による画像診断と電気生理学的な
信号を調べる機能診断の両方が重要だが、体の組織に囲まれた神経活動を非侵襲で
計測することが難しく、障害の部位を特定することは熟練した
医師でも判断に迷うケースがあった。 
脊磁計は神経疾患の正確な診断を助ける画期的な装置となる。

 これまでに論文発表してきた頚部や腰部だけで
 なく、 末梢神経や特定の神経疾患に関連した磁界
 計測にも成功しており、脊磁計の臨床での
 応用範囲が広がる ことで、実用化がさらに
 近づいた。

 記者会見には20社近くのメディアが集まり、
 記者会見後の質疑応答の時間だけでなく、
 脊磁計のシステム見学でも活発な質問があり、
 脊磁計の技術とその実用化に対する関心の高さが
 示された。





(2019.09.25)