Clinical Neurophysiologyの表紙を再び飾りました

 
 電子研の足立善昭教授が携わってこられている生体磁場計測に関する論文が
Clinical Neurophysiology 「Clinical Neurophysiology」に掲載されました。

 今年1月に発行された同誌のVolume 130, Issue 1に掲載された
  "Visualization of the electrical activity of the cauda equina using a
 magnetospinography system  in healthy subjects"に続いて
 今回は11月号となるVolume 130, NO 11に
 神経磁界計測(magnetoneurography)で腕神経叢の磁場を検出したという
 論文、
 "Novel functional imaging technique for the brachial plexus based on
 magnetoneurography" が掲載され、表紙にこの論文の図が
 使用されました。
 1月号に続いて表紙に選ばれるのも2度目となりす。


 Clinical Neurophysiology:
 "Novel functional imaging technique for the brachial plexus based on magnetoneurography"




(2019.10.16)




 

IEEE Magnetics Letters に掲載されました



IEEE Magnetics Letters に電子研のメンバーの論文が2件掲載れました。


 * Yoshiaki Adachi, Daisuke Oyama, Gen Uehara
  「Using a single triangular coil to identify the position and orientation of the subject for
    biomagnetic measurements 」
    DOI:10.1109/LMAG.2019.2943128
  https://ieeexplore.ieee.org/document/8846005

* Daisuke Oyama, Yoshiaki Adachi, Gen Uehara
  「Dry Phantoms with Deep Signal Sources for Magnetoencephalography 」
    DOI:10.1109/LMAG.2019.2944116
  https://ieeexplore.ieee.org/document/8850070



                          


(2019.10.07)


生体磁界計測の成功についてプレスリリース




電子研が、国立大学法人東京医科歯科大学、株式会社リコーと共同で研究開発を
進めている脊磁計での生体磁界計測での画期的な計測に成功し、その内容について
2019724日にプレス発表が行われた。



プレス発表は、脊磁計の
プロトタイプが
設置、 運用されている
東京医科歯科大学で、 記者会見と
システム見学の2部構成で行われた。
記者会見では電子研のこれまでの
研究への取組みや企業への
技術移転の経緯等について
発表され、東京医科歯科大学が
今回の成果の概要を、
リコーが今後の事業化について
説明を行った。

 

 
電子研と東京医科歯科大学は1999年から共同で脊磁計の研究開発を進めてきた。
神経疾患の診断では磁気共鳴断層撮影装置(MRI)による画像診断と電気生理学的な
信号を調べる機能診断の両方が重要だが、体の組織に囲まれた神経活動を非侵襲で
計測することが難しく、障害の部位を特定することは熟練した
医師でも判断に迷うケースがあった。 
脊磁計は神経疾患の正確な診断を助ける画期的な装置となる。

 これまでに論文発表してきた頚部や腰部だけで
 なく、 末梢神経や特定の神経疾患に関連した磁界
 計測にも成功しており、脊磁計の臨床での
 応用範囲が広がる ことで、実用化がさらに
 近づいた。

 記者会見には20社近くのメディアが集まり、
 記者会見後の質疑応答の時間だけでなく、
 脊磁計のシステム見学でも活発な質問があり、
 脊磁計の技術とその実用化に対する関心の高さが
 示された。





(2019.09.25)
 

日本磁気学会会報「まぐね」に掲載されました




日本磁気学会の会報「まぐね」に2ヶ月連続で電子研のメンバーの仕事が掲載れました。


Vol. 14 No. 3には先端電子技術応用研究所 所長の
上原先生が
ユーモアを交えながらご自身の経験や
「計量と科学」への
思いを述べられていて
伝わってくる論説となっています。
     
Vol. 14 No. 4には小山先生らが企画された
「心臓磁界計測の最近の動向」という特集が
掲載されました。
特集の前半は主にこれまでの心磁計の解説、
そして後半は室温の磁気センサアレイを
活用したシステムの紹介 という構成です。


残念ながら電子版は公開されていませんが、
お手元にある方はぜひご一読下さい。



                                                   (2019.08.08)

        

American Society for Testing and Materialsで表彰


    先端電子技術応用研究所の客員教授である堤 定美教授が
    「American Society for Testing and Materials:米国試験材料協会」で
            表彰されました。

   
5月に米国/デンバーで開催されたCommittee F04で
堤先生が表彰を受けられました。
この 「American Society for Testing and Materials」は
世界最大規模の非営利の国際標準化・規格設定機関で、
最近はASTMinternationalと後ろに「international」を
付記してアメリカ単独ではなく国際化を標榜しています。

ASTM規格が米国規格協会(American National Standards Institute: ANSI)を認定すれば、FDAなどが製造販売を
承認する国家法規となります。



   今回、堤先生が表彰を受けられた
   「Committee F04 on Medical and Surgical
    Materials and Devices」はその名の通り
         外科用インプラント用の材料と機器の
   全ての規格・基準を策定する委員会。
     医療器機の力学的安全性をコンピューターで
   シミュレーション判定する試験法を規格化する
         提唱をされた実績と、日本からの委員を15年以上の
         長きに渡って率いてきた功績を称えて
         表彰されました。

  
   西へ東へと精力的に活動を続けておられる堤先生に負けないように電子研の
   メンバーも研究活動に励みます。



                                                  (2019.06.12)


  

台湾国立中央大学で特別招待講演

  共同研究を行っている台湾国立中央大学で先端電子技術応用研究所 所長の
上原先生が特別講演を行いました。

  今回の講演は2019年3月6日に台湾中央大学 生医理工学院の「傑出講座」と
して学生や研究者向けに超伝導量子干渉素子(SQUID)磁力計の応用に関する講演が
行われました。
この台湾中央大学 生医理工学院は生命科学、認知科学、生体医工学、神経科学の
4つの学科から成る2014年に設立された比較的新しい学部で、この学部に併設された
「脳科学研究所」は台湾大学付属病院を始め、ロンドン大学、オックスフォード大学、
ハーバード大学などといった世界的にも著名な大学とも共同で幅広い学際的な脳研究を
進めている研究機関です。






  台湾中央大学の学院長による表敬と上原教授の紹介が行われた後に始まった
講演では脳磁計の基礎と応用を中心に、次世代の脊磁計、SQUIDの地球物理学への応用
など、先端電子技術応用研究所で研究・開発されている超伝導技術を用いた微小磁気
計測技術を紹介されました。
50名を超える多くの学生や研究者が1時間の講演に興味深く聞き入り、極低温に関する
基礎的な質問から脳磁信号によるバイオフィードバックなどについてなど活発な質疑も
交わされ、学院長からは細胞レベルの磁気計測や地震学への応用の可能性など
金沢工業大学への期待が語られました。

  講演終了後には学院長から上原先生に素晴らしい講演に関する感謝が
述べられ、表彰が行われました。




 
 
                                          (2019.03.11)



日本磁気学会に寄稿した記事が掲載されました

小山先生が日本磁気学会に寄稿した記事が掲載されました 。

日本磁気学会の掲載サイト:「磁気計測を利用した馬尾神経の電気的活動の可視化に成功」

「磁気計測を利用した馬尾神経の電気的活動の可視化に成功」という
タイトルで脊磁計を用いた生体磁気計測で馬尾神経の電気的活動を可視化する
ことに成功した手法についての記事で、非侵襲での腰椎疾患の機能診断が可能となる
従来は困難だった脊髄疾患の非侵襲での機能診断を実現する新しい診断装置として
期待されている研究についてです。


                                                  (2019.02.20)

論文が掲載されました

小山先生、河合先生が研究に協力している論文が
「IEEE Transactions on Magnetics」に 掲載されました。

マウスの脳にある繊毛に磁性粒子を付着させ、繊毛運動をSQUIDでモニタする手法を提案した
ことに関する論文です。

Remote Sensing of Ciliary Beating Using a SQUID Gradiometer

https://ieeexplore.ieee.org/document/8604013


(掲載論文へは上記のリンクから)




(2019.02.19)