台湾からの研究者を招いて研究会を開催


 

 
電子研では9月に台湾中央研究院のOvid Tzeng教授らを招き、脳磁計の応用に
関する研究討論会を開催しました。
2004年に台湾中央研究院と学術協力協定を締結後から脳磁計を利用した認知神経科学に関する研究交流を進めてきましたが、Tzeng教授らのグループの
訪問は2015年の合同脳磁計応用研究会に続き2回目となり、
今回はTzeng教授の他、国立台湾大学のLin 教授、中原大学のTzeng准教授、
国立陽明大学のKuo准教授、中央研究院のLee博士ら5名が来日しました。










  
  
電子研顧問の鈴木良次金沢工業大学名誉教授を訪問して互いの現在の研究内容や
テーマについての意見交換を行った他、研究討論会では電子研からは樋口先生が
N100m response to chirp sounds for investigating dynamic property of the primary auditory cortex」と題して、脳の一次聴覚野の動的特性を、
脳磁計を利用して調査する手法の研究について講演し、
小山先生が「Psi-Fi : Platform for Simultaneous Feedback and Interaction」と
題して、電子研で開発した脳磁計用リアルタイム信号処理システム “Psi-Fi” ついてデモンストレーションを交えながら講演した。

このリアルタイム信号処理システムは昨年9月から中央研究院の脳磁計にも導入されていて、研究討論会ではPsi-Fiを活用した脳磁計の応用拡大について意見を換し、共同での研究プロジェクトを立ち上げたいとの提案をいただいた。

 脳磁計のユーザーとしての意見や研究への活用に対するお話を聞くことができ、
相互理解も深まり、今回の訪問は今後のさらなる研究協力を進めていく良い機会と
なりました。



                                       (2018.10.25)